アイアンマン世界チャンピオンのCraig Alexander、Miranda Carfrae、Frederik Van Lierdeなど数多くの世界トップクラスのアスリートたちにフィッティングとコーチングを行って10年以上。適切なバイクフィットにすることはパーソナルベストのために実行することができる最大のパフォーマンスアップデートだと確信を持って言えます。

私は2015年にDirector of Human-Bike InteractionとしてP5Xプロジェクトに参加しました。調整範囲から私のハイパフォーマンスなクライアントのニーズまであらゆることについてCervéloのエンジニアリングチームへの助言を開始して2年後のことです。私はCervéloのプロアスリートたちとこの新しいバイクのフィッティングを行い、最良のライディングポジションが正しいことを確認する風洞テストに参加し、さらに重要なこととして、P5Xの構成ページで、誰でも最も適切なバイクサイズを調べることができるバイクのサイズ&セットアップ計算ツールの開発に携わりました。スピード = 快適性 + パワー + エアロダイナミクス

アスリートがトライアスロン用のバイクを購入するということはスピードを購入する、ということです。サイクリストが出力したエネルギーのおよそ80パーセントが抵抗力、主に空気抵抗の克服に費やされています。トライアスロンバイクによってアスリートがドラッグを最低限に抑えるポジションを得ることができ、このポジションを維持できるかどうかは何よりもある要素に依存しています。それは「快適性」です。

アスリートはイベントが行われている間はタイムトライアルのポジションを維持できなくてはいけません。バイクに乗っていて快適でなければ、エアロダイナミクスは阻害され、スピードに悪影響をおよぼします。ラン全体におよぼしかねない悪影響は言うまでもありません。パーフェクトなフィット感を得ることはすべてのタッチポイントを適合させ、微調整するということです。

アスリートのコンタクトポイントのポジションはサイクリストが許容された生体力学的基準内で制限されることなくペダルを踏むことができるようでなくてはいけません。適切なバイクフィットであればアスリートは自由に力をペダルにかけることができ、パワーが減弱するようなことはありません。したがってパワーがフィットに還元されるということにもなります。

私たちのスピードに関する計算式の三つ目の要素はエアロダイナミクスです。他の言い方をすれば、サイクリストとその装備の前面面積と形状を最適化し、空気抵抗を最小限にする、ということです。この点に関し、私たちはわずかなポジションや姿勢の変更も可能にする調整範囲のみを考えています。P5Xがこれまでで最速のCervélo製トライアスロンバイクであることがすでに分かっているためです。

調整範囲

P5Xのこれまでに類を見ない、マイクロ的およびマクロ的調整機能により、アスリートはそれぞれ自分の完璧なポジションを素早く簡単に見つけることが可能です。その幅広い前面フィット範囲は112mmのスライディングスタックが特徴で、傾きは最大12度、リーチの調整は91mmです。またフリップ可能なベースバーもあります。他のトライアスロンバイクであれば、ポジションをより細かく変更することは面倒です。フィッターにもエラーを許容できる余地はほとんどありません。P5Xなら、マイクロレベルの調整がボルトを数回回すだけで秒単位で行えます。スタンドオーバーハイトがかなり低いことも合わせ、4つの新しいフレームサイズS、M、L、XLによりフィッティングとサイジングは共に簡単になりました。この範囲によってアスリートは自分のポジションをレースの距離、個々人の体形、ポジショニングのニーズによってカスタマイズすることができます。

最後に、P5Xが成し遂げた最大の業績だと私が誇りに思っていることがあります。スピードを求めたバイクのセットアップのため、アスリート、ショップ、フィッターが細かい調整を簡単に行うことができる、ということです。

バイクのサイズ&セットアップ計算ツール

Cervéloチームには、サイクリストに最もよく合うサイズが何かという点についてあらゆる混乱を解決したいという希望がありました。スーパーバイクは従来のステムやハンドルバーを使っておらず、アームパッドスタックやリーチを使うことになじみがない場合、サイジングが難しくなる可能性があります。私たちの目標は当て推量をそこから排除するということでした。P5Xのマイクロサイトにあるこのツールを使えば、アスリート、販売店、フィッターはスタック(Y)とリーチ(X)の座標、そしてサドルの高さを入力するだけで、適切なサイズと調整が分かります。