どのように究極のトライアスロンバイクを開発したのでしょうか?雑誌Intervalsからの抜粋4つのうち一つ目の抜粋では、Lead DesignerのDavid Killingが、かつてない個人化とパフォーマンスの融合を実現した実際の走行に関する研究とテストを振り返ります。

 

私たちの仕事は「究極のトライアスロンバイクを設計する」の一言に尽きます。

UCIの規則は関係ありません。これまでの設計を刷新するにあたっての要件もなく、トレンドに合わせる必要もありません。そしてフレームとフォークだけではなく、カスタマイズ可能なストレージから最適なフィット、ストレスフリーなパッキングにいたるまですべてを網羅した、最先端の総合的なシステムを。さらに、市場で販売されているどんなスーパーバイクよりも早く。そして当社のベンチマークはCervélo P5。

これまでにないような素晴らしいエンジニアリングプロジェクトでしょう?

結論に至るにはまだ早すぎます。困難が革新的な設計のアイデアを思いつくところではなく、実現すべき正しいアイデアは何か選択するところにあると悟った時、この種の自由はとてもワクワクするものから大変な重荷になりえるのです。トライアスロンで広範囲の経験を積んできてはいましたが、すべて最初から始めることにしました。データに基づいた要件を考え出し、個人的な偏見や思い込みから自由なデザインのチャンスを生み出すため、私たちは「常識」になっているすべてのことを再確認することにしたのです。

2013年初頭から1年以上をかけて、解決を試みようとしている問題を理解するためレースおよびトレーニング環境の調査を行いました。7つのアイアンマンレースおよびアイアンマンレース14.500で14,500枚以上の写真を撮影し、数多くのアスリート、フィッター、コーチ、バイクディーラーにインタビューを行い、コナの極端な風と熱からアイアンマンフランスの丘陵まで、様々な条件で実際のライドでのデータを収集しました。この徹底的なプロセスが終了した時にはテラバイトの容量におよぶ実際の走行の情報を集めたデータベースが出来上がり、私たちはそのデータベースを分類、分析し、目標のリストを作成しました。ここで初めて本格的に設計とエンジニアリングを開始することができたのです。

この時点で重量、剛性、エアロダイナミクスを測定するテストで最も良いパフォーマンスを見せたバイク設計を選択するだけではいけないということが分かっていました。Cervélo史上初めて、いや史上初めて、トレーニング中、レース中、走行中における、すべてのトライアスリート独自のニーズが開発の中心になったのです。