剛性

あなたのバイクの剛性は、ライドエクスペリエンスに大きな影響を与えます。効率的な動力伝達、レスポンスの良いハンドリングで即座に感じるバイクとの相性は、ボトムブラケットエリア、フォーク、ヘッドチューブの剛性によるものです。Cervéloは、多種多様な剛性を長年にわたり研究・試験し、あなたのために最高のライドエクスペリエンスを提供します。

研究と試験に多くの時間を費やし、Cervéloはバイクの性能に素晴らしいインパクトを与える特殊なフレーム剛性を生み出しました。

ステアリング剛性

ステアリング剛性はバイクのハンドリングに最も影響を与えるフレーム剛性の一種で、一般にねじり剛性またはヘッドチューブ剛性とも呼ばれています。ステアリング剛性は、コーナリングの際にバイクのフレームがどれだけねじれるかで定義されます。一般的に、ステアリング剛性が高いほど、手から加わる力およびバイクとライダーの応答の遅れを縮小するため、レスポンスの良いハンドリングになります。

コーナリングは、ハンドルバー、サドル、および路面とタイヤの接点に適用される一連の力(いわゆる「荷重条件」)によって説明される工学用語です。こうした力の一部は反対方向にあり、原則的にフレームがねじれます。ハンドルバーからの荷重経路はヘッドセットベアリングを介してフレームに移動し、サドルからの荷重経路はシートポストを介してフレームに移動します。

ラボでは、フレーム上のこれらのポイントで力を支えたり力を加えることで、こうした荷重経路の適用を模倣しています。当社では、タイヤの接点における力さえも模倣しています。私達は、ラボで研究した内容を性能に活かし、ライダーに感じてもらえることを願っています。

Cervéloによるステアリング剛性の試験は、他の自転車メーカーと一線を画しています。従来の業界試験では、フレームはリアドロップアウトのジグに固定され、ヘッドチューブの中心で支えられています。そしてねじり荷重がヘッドチューブに加えられ、フレームが本質的にねじれます。これによりフレームはねじれますが、現実的には荷重条件ではありません。ですがCervéloでは、タイヤに加えてライダーの惰性によるコーナリング荷重をシミュレーションすることで、ステアリング剛性に影響を与えることなくカーボン層を減らしてフレームの重量を削減しました。結果として、ステアリング剛性の効果を維持しながらもフレーム重量の削減を実現することができたのです。

ステアリング剛性の適切な度合いは意図された用途によって変わります。剛性が低すぎると、ライドエクスペリエンスは「ふやけた麺」のようになります。また、剛性が高すぎることも起こり得ます。つまり、フレームの剛性が高すぎて(ステアリングが固すぎて)、ライダーが何の利点も感じられず、振動がより多く手に伝わるために快適性も失われます。

ペダリング剛性

ペダリング剛性は、ボトムブラケット剛性としても知られています。ライダーがペダルを踏みこむと、フレームは横方向にたわみます。硬いフレームのたわみは少なくなるので、フレームは変形する代わりに、より多くのエネルギーが後輪に伝わります。

どれだけのペダリング剛性が必要かは、ライダーの出力、バイクの使い方、フレームおよびライダーのサイズなど、多くの要素によって変わります。通常、トラックフレームは、エンデュランスバイクやトライアスロンバイクよりも多くのペダリング剛性を必要としますが、すべてのバイクが高いペダリング剛性により性能が増します。

しかしながら、ペダリング剛性が高すぎるということも起こり得ます。ステアリング剛性と同様に、ペダリング剛性が高すぎると、ライダーは違いを感じることができなくなります。一定の高さ以上になると、剛性を加えることは単に材料が多くなることを意味します。つまり、重量が増すということです。

試験:一般的なペダリング剛性の試験は、水平綿または垂直面のいずれかに加えられる力の下でのたわみを測定する方法で行われます。当社の場合は、実際のライディングを模倣して15度の傾斜角度で力を加えます。ヘッドチューブはサドルから腰を浮かせたスプリントを想定して固定し、ペダリング効率の正確な測定値を得るために、ペダル踏力のベクトルと同じ方向で測定されます。ここでも後輪はタイヤ接触パッチで支えられ、実際の状況をより正確に再現できるようにしています。

垂直サドル剛性

垂直サドル剛性は、ライダーがサドルに座った時にどれだけシートポストが動くかを表します。この剛性は、乗車時のフレームの快適性に関連しています。当社では、垂直サドル剛性に大きく貢献するサドルまたはシートポストの影響を考慮に入れず、垂直サドル剛性を測定します。こうすることで、測定に限ったフレームの性能を特定することができるからです。

バイクの快適性にはその他多くの要素が影響しています。タイヤと車輪は垂直剛性に最も影響を与え、シートポスト、サドル、フレームがそれに続きます。この理由により、同じ垂直サドル剛性を持つフレームが全く異なるように感じられることもあります。つまり、異なるバイクや個々のフレームで垂直剛性を比較することは必ずしも容易ではないということです。

通常、乗り心地を求めるなら、フレームの垂直サドル剛性はできる限り低い方が好ましいのですが、低すぎるとペダリングした時に上下に振れたり、予期せぬ動きをすることがあり、効率性とライダーのコントロールに影響を及ぼします。乗り心地をあまり考慮しなくてもよいトラックでは、垂直サドル剛性が高い方が良いこともあります。

試験:これは最も単純な不可条件の試験です。当社では、サドルに垂直に力を加えて、どれだけたわむかを測定します。金属製のアナログサドルとシートポストを効果的に使うことで、これらの部品が測定に影響を与えることを防ぎます。